2009年9月17日

シロイルカ棲息数および人間との関わり

現時点でのシロイルカの全棲息数は、10万頭程度である。他のクジラ目の種と比較すると多いと言えなくはないが、それでも捕鯨が盛んになる以前と比べれば、非常に減少している。 生息域別では、ボフォート海に4万頭、ハドソン湾に2万5千頭、ベーリング海に1万8千頭、カナダの高緯度海域に2万8千頭がいる。セントローレンス川河口付近はわずか千頭程度である。

回遊のパターンが決まっており、かつ頭数も多かったため、シロイルカは北極圏の原住民にとっては昔から捕鯨の対象であった。多くの地域では、持続可能であると考えられている捕鯨の形態が今日まで続けられている。 しかしながら、クック湾、アンガヴァ湾、グリーンランドの西の沖などの海域においては、以前行われていた商業捕鯨(現在では禁止)によって生息数は危機的な状況にある。公式には認可されてはいないのだが、これらの地域においても伝統的な捕鯨が続けられているため、生息数が安定的に増加していくとは考え難い。これらの地域においては、持続可能な形態での捕鯨をめざして、イヌイットと政府との間での対話が求められている。こういった理由によって、シロイルカはIUCNの絶滅危惧種に関するレッドリストにおいて「脆弱」 (VU : Vulnerable) に分類されている。

シロイルカは河口に集まるため、人間による河川汚濁が重大な悪影響を及ぼす。セントローレンス川の汚濁によって、シロイルカの癌が増加しているという報告がある。この地域に生息するシロイルカは大量の毒物に汚染されているため、この地域ではシロイルカの死骸は有害な廃棄物として扱われている。長期的に見た場合、これらの汚染が生息数にどのように影響するかは明らかにされてはいない。

人間による間接的な擾乱も、シロイルカにとっては脅威となり得る。セントローレンス川やチャーチル川では、シロイルカウォッチング(ホエールウォッチング)がブームとなって大規模に実施されている。人間の小型船に無関心なシロイルカもいるが、中には船を避けて逃げようとする個体もいることが知られている。

また、シロイルカは、水族館で展示されたクジラとしては最初の種の一つである。1861年、ニューヨークのバーナム博物館 (w:Barnum's American Museum) で初めて展示された。シロイルカは今日でも北米、ヨーロッパ、日本などの水族館などで展示飼育が続けられている種の一つである。体の色だけではなく、頭部を上下左右に動かすなどして表情も豊かであるため、非常に人気がある。水族館で展示飼育されているシロイルカの多くは野生の個体を捕獲したものであるが、展示飼育下における繁殖も多くはないが成功している。

展示飼育下での繁殖
2004年7月17日、日本では初めてとなるシロイルカの赤ちゃんが名古屋港水族館で産まれた。母親は2001年4月18日にロシア連邦科学アカデミー附属の飼育施設から同水族館へと来た「No.3」、父親は「No.2」である。子供は雄、個体ナンバーはNo.7であり、2005年3月13日に「ベル」という愛称がつけられた。シロイルカの出産は世界中の水族館で報告されているが、生後半年以上成長する例は稀である。名古屋港水族館は「ベル」の繁殖の成功により、2005年8月、(社)日本動物園水族館協会より繁殖賞を受賞している。


『ウィキペディア(Wikipedia)』引用

全棲息数は、10万頭程度と大変減少している傾向にあるようです。

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